夏の思い出~月々1万円の鹿島自動車センター~
楽しかった夏、私が二十歳の夏休みの思い出
広島(会社勤め)時代の話しです。
「竜馬がゆく」を読んでた頃でしたので高知に行こうと思い立ち予定も立てず各駅停車の電車に乗りました。
一日かけて高知駅で降りてバスに乗り換え桂浜に立ち、とりあえず「日本の夜明けぜよ」と一言つぶやいてまた電車に乗りました。
終点で降ろされたのはとても小さな駅でした。
予約してないので旅館も泊めてもらえず警察署に泊めてと頼む勇気もありません。
結局駅に戻ってベンチで一晩を明かしました。
さすがに心細くて一睡も出来ませんでした。
始発を待ってまた電車に乗り四万十川を眺めながら一人旅の二日目です。
豊後水道をフェリーで渡って大分に降りた頃にはだいぶお尻も痛かったので、そこからは特急に乗りました。
長編小説のクライマックスを感動しながら迎えようとしたその時、車掌さんが「キップを拝見しまーす」。よほど残念そうな顔をしたのでしょう。「いいところでしたか?」と聞かれたので遠慮なく「はい」と答えました。